ジャケット

ただ俯いて歩む道の先
安らぎの箱庭
沈むことさえ忘れた夕日が
数多の笑み照らす
こぼれる光が宙に描く
目も眩む花園は
この胸満たす狂おしいほど
滴る憂いの蜜

大地に蒸れる人の息
浴びせられる天使の声
希望に落ちる失意の影
声は風に掻き消されて

降りしきる雨、身を裂く祝福
今世界は時を呑み込んで叫ぶ
淀みに映る空、稲妻が囁く
泥にまみれても
傷刻まれても
お前は
盾になれと

駆り立てられて躄る道の先
手探りの楽園
明けることさえ忘れた闇夜が
撓む疲弊覆う
放たれた火に照らし出される
忘却の戒めは
この胸締め付ける危うげに
萌ゆる草木の喘ぎ

隘路に染みる慈悲の澱
掴まされる救いの御手
心染める万丈の色
伸ばす手は縛り上げられ

降り止まぬ雨、蝕む祝福
今世界は意志を解き放ち駆ける
淀みに立つ波紋、雨音が手を引く
返り血にまみれ
その手汚しても
お前は
剣になれと

打ち付ける雨、貪る祝福
今世界は空を仰ぎ見て嘆く
淀みを駆ける風、繁吹が頬撫でる
傷刻まれても
その手汚しても
お前は
ただ

嬲り去る雨、蔑む祝福
今世界はその手で扉を開く
淀み乱す雫、泡沫が誘う
正義に侵され
意志を無くしても
お前は
騎士になれと

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

淀みの騎士

「母の戦い」をテーマにした曲です。

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投稿日:2021/01/28 15:55:39

長さ:04:04

ファイルサイズ:9.4MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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