「遺書」
詞・曲:なす
死は輪廻を繰り返す
呪われた二つのマンション
面白いぐらいに規則正しく
交互に誰かが死んでゆく
僕は気付いてしまった
呪いの法則に
君が死んだ三日前
僕は既に恐れていた
何かしなきゃと焦っても
焦るだけでただ無力
きっとただの偶然だろうと
心の底で願ってた
事実を知るのが怖いから
時々ベランダを眺めていた
来る日も来る日も現れない
悪い予感が的中
君はこう残していた
「憎いアイツが殺せなかったから」
紙をひっくり返すと
「次はきっとあなたの番」と
僕は胸が苦しくなった
大切な人を失った悲しみで
ずっと心に誓っていた
この悪夢を僕が止めると
僕はひたすら耐えた耐えた
死にたい衝動から逃げ惑った
4日が経ったその日の夕べ
僕は記録に残そうと考え
ひたすら詞に起こしてみた
そして歌に起こしてみた
食い止められるのが僕じゃなくていい
これを聞いて誰かが気付けばいい
あれだけ我慢を重ねてきたのに
気付けば屋上突っ立っていた
死んでたまるか死んでたまるか
僕は涙が止まらなかった
生きるか死ぬかの瀬戸際なのに
この期に及んでまだ書き続けている
僕はコイツを書き終えたら
この場に置いてここから堕ちるだろう
向かいのマンションの最上階の
誰かがコイツに気付いてくれるだろう
食い止める方法なんてものは
おそらく存在しないのかもしれない
そう僕が思うからに
次はきっとあなたの番
死は輪廻を繰り返す
呪われた二つのマンション
僕から伝えたいことは一つ
ただただ今を生きてくれ
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