空は透明で残酷だ

えんじ

記憶の隅で呼吸をした
埃を被った言葉を
正しく飲み込めるのなら
秒針が刻んでいた
捨てたはずのストーリーを
飽きずに注ぎ足してる

最適解に気づいていた
それでも答えを探していた
追いかけ躓いた日々よ
高鳴った鼓動の
心拍数に酔っていた
触れる度に燦々と

いつのまにか忘れていた
風が舞って留めていた全部溢れて

変わらない想いの丈を
まだこんなにも引きずってたんだ
揺れた感情に交差して
もう何度も何度も問いかけないで
今更ほつれた髪を
あぁどうしてこんなに靡かせちゃうの
空は透明で残酷だ
痛いほど分かってるんだよ

もう大丈夫だから
もう大丈夫だから
立ち止まって思い出した全部抱きしめ

変わらない想いの雨は
まだこんなにも打ち付けるように
濡れた感情は昇華して
もう何度も何度も降り注ぐから

今更あの日の意味を
あぁどうしても求めてしまうの
過去は透明で残酷だ
痛いほど分かってるんだよ
今はただ笑ってたいんだよ