退廃に捧げる喪失の羽

退廃に捧げる喪失の羽

何時も退廃の空に浮かべていたね　これは儚く切ない物語
辿り着く事のない解答は今も生きる理由と貴女求めている

手に入れたはずの色彩浮かぶ希望の羽
何時か貴女にこの天空を見せるはずだったのに
何時の間に汚れただろう「喪失」「失望」の羽
流れる時代が無慈悲が僕の心を弱さに狂わせていた

風に吹かれ掻き消された貴女の姿　独り善がりの愛など届きはしない
涙にじませて鬱向く貴女の傍へ　堕ちた羽でも飛んで逝けるのかな

そして耐え難い孤独　表情は今も無理な笑顔を装い隠している

夢に見たおとぎ話降り注ぐ幸福　与えられた結末で生きて逝きたかった
踏み出した絵本の外　刺さる冷たい視線
苦しみもがく理由が意味が本当にあるのでしょうか？

瞳を閉じて思い出すのさ　貴女の言葉　『盲目は互いを加害視する』
繰り返す現実に立ち向かう想い　やりきれないもどかしさに胸が痛む日々

苦悩する度に見える世界　壊れる現実　無限の創造　退廃は己の心の中
貴女の為に生きるのか　孤独を選び生きるのか　
辿り着いた二つの選択　羽は千切られ解答を知る

風に吹かれ掻き消された貴女の姿　独り善がりの愛など届きはしない
涙にじませて鬱向く哀れな僕は　堕ちた羽を拾い集め嘆く日々

数え切れぬ長い夜を越えてきました　眠る貴女の傍に僕はいない
もしも貴女が誰かと羽撃くときは　僕の二つの羽を貴女に捧げよう