踏切
風が髪を撫でる土と蜃気楼の匂い
遠く飛行機雲記憶かき混ぜる警告音
指切覚えてる
小さな君の指と
脈打つ架空線
呼んでる気がしたから
きっと忘れない鉄の街と二人歩く帰り道
流した涙も血も全て土が吸うだろう
汗が頬をなめる凪と羊雲の群れ
息も出来ないほどに思考散らかす警告灯
踏切思い出す
静かな君の声と
熱を吸う線路
待ってる気がしたから
ずっと進めない錆の街と独り歩く帰り道
流した涙も血も全て土が吸うだろう
幼い指がした約束だから信じていた果たされるって
朱に染まれ色のない大空 最後に遮断器軋む音聞いて
やっと息を吐く空の街と帰る君と同じ道
流した涙も血も全て土が吸うだろう
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