ジャケット

「ようこそ、初めまして」
「恐れることはないよ」
「君の名前は何だい?」
「思い出せないならば……」

月もない暗い森
俺は手をさしのべる
その先で惑うのは
x-a番目の迷子

帰り道を探す旅路の中へ
誘う俺は「笑う赤い猫」さ

どうぞ俺を信じていいよ
俺は殺戮の国の案内人
君が迷うことのないよう
ずっと傍にいてあげるから

「俺に価値を頂戴、アリス」


かつて扉を開き
俺を呼ぶ人がいた
そんな気がするけれど
何も思い出せない

守るべき迷子を失い続け
振るうべき刃は錆びついたまま

「どうぞ俺を信じていいよ」
何度演じても終わらない
君が迷うことのないよう
俺が迷うことが罰なら

「どうか今終わらせて、アリス」


月もない暗い森
俺は手をさしのべた
その先で笑うのは
気狂いの侵犯者

帰り道を探す旅路の中へ
誘うこの俺も道が欲しくて


誰か、俺に理由を頂戴
狂う殺戮の国の中で尚
迷子という王の傍に
居ることが許される価値を


「俺の本当の名は……」

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  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

飢えた猫は価値を求め盤上を彷徨う

チェシャ猫の話。

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投稿日:2014/07/31 17:14:15

長さ:06:08

ファイルサイズ:7MB

カテゴリ:音楽

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