【ナレーション】
　本土より海路はるばる南国の地に上陸した我軍の目的は、敵の強固な防衛戦前を突破し、いち早く敵陣一帯を占領下に置くことにあった。
　進路の先頭に立つのは精鋭の機械化部隊。主力に先んじて威力偵察を行い、敵防衛拠点を落とす足がかりを作るのが任務だ。
　部隊の主力は、全長四メートル程、高さも人の丈ほどしか無い小さな戦車である。だがこれでも、数々の戦線で成果を上げた百戦錬磨の兵士なのだ。


弾を込めよ　常に
彼方潜む　カタキ　出迎えるために
周りを睨め
敵の動き　目鼻利かせて諜（うかが）え
強く響け　エンジン
履帯回せ　驕る兵を怯ませろ
止まれば　易き的となりて
無残　無益の死と知れ

*
みつみつし　久米の子等が　
粟生（あわう）には　臭韮一本（かみらいともと）　
そねが本　そね芽繋ぎて　撃ちてし止まむ　
撃ちてし止まむ

(*repeat)

（切り込めええええええ！）

悪路ものともせずに　進む吾等
意気高く駈け　目指すは
山深く布（し）いた
カタキ潜む　無敵と謳う　要塞
そんなもので　吾等の熱き闘志までも　防ぎきれるまい
奔（はし）れよ　テケ車
撃てよ機銃　あの壁打ち砕かん

(*×3repeat)

願わくば　護（まも）り給え
もののふの征（ゆ）く道を
願わくば　護（まも）り給え
もののふの征（ゆ）く道を