待ち合わせは いつもの場所で
ほどなく 人混みの中にきみが見えた
「今日はどうする?」
あてもないから 適当なファミレスへ
いつもこんなで 無為に過ぎてく時間に
きみは何を思うのだろう
つまらないとか 退屈だとか
まぁそんなこと思うかな
どうであれ ぼくたちは
そこから動けずにいる
眠い頭は いつでも休みたがって
いっそ 夢の中に居続けられたら
空を泳いで ずっと行きたかった
あの場所へ きみを連れ
青すぎる空 がらじゃないけど
手を繋ごう、踊りましょう、なんて…
夢からさめて 目にうつるのは
冷めたコーヒーと 携帯をいじるきみ
窓の外はかわらず 灰色の空が続いて…
やがて 夜がぼくらに
それぞれの明日を運ぶんだ
未来のぼくらに 残せるものは
役にも立たないがらくたの記憶だけ
生産性なんて言葉
ぼくらの辞書にはないみたい
言葉はなくても 無為な時間でも
居心地はなぜか悪くない
きっと きみも同じように思うから
いま側にいてくれるんだろう
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