
月が僕らに見せたものは
手の届かないあの妖艶
今日も無音の光を奏でてる
夜が僕らに見せたものは
触れただけでも崩れる
愛を象るただの砂
僕らはもう何もしないで
この夜と共に消えよう
明日また月が出たなら
誰もいない世界を照らすんだ
雲が流れて見え隠れする
月は静かに微笑む
その光を欲しがるの
永遠と思える真夜中
月明かりの蒼の世界は
僕らさえ透明にして
消せなかった影も剥がした
曖昧にした昨日と
記憶が泣いてる
明日朝がきてくれるなら
確かめてみたいアイデンティティ
手の届かないものを欲しがって
僕らはまた背伸びをして
それでも何も手にできずに
霞む月をただ眺めているんだ
今日も
こうして
深い夜に
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