「ラプラス」

飽きてきた痛覚に
また絶望を添えている
飽き足らない極彩に
また目が眩んでしまっている

あなたも想定内に動作している
前例のある言葉を吐いている
懐かしむは狂乱か?
憂いているのは狂想か?
否、全て線上の動きだった。

陳列された夢を燃やさないで!
繰り返す歴史を只笑っていて!
もっと命を使って!
自由なんか謳っていて!
形の無い画を描いていようよ
無間に。

飽きてきた自己否定を
また眠り過ごしている
呆れる程長かった退屈も
もう覚えていない

あなたも想定内の動作の中で
綺麗事を只、否定している
全て疑うは狂信か?
全て許すは凶行か?
否、全て線上の踊りなんだ。

陳腐な言葉だってまだ捨てないで!
出涸らした心情も嗤わないで!
もっと落ちていって!
希望なんか見出して!
声なんて届かない暗い場所で
歌っていてよ。

流れなど錯覚で
「絶対」は幻想で
それでも暗い朝は来たみたいね
色は変わらない
でも褪せていく過去を
只見つめるあなたの今を塗り潰して!

針飛びの言葉を聴いて。