夜の海の色素を吸い上げたかのごとく
空は藍より深く
天上の星は瑠璃色の水面を照らす
冬の海の匂いがする
言葉の淵から繰り出される
答えのようなものが放つ違和感の正体を
ねぇあなたは何て呼ぶのだろう?
答えが欲しかったんじゃないのに
悩むことさえ不自由だ
確かにそこにあったものさえも今では
なかったことにされてしまった
岬から四方照らした光は絶え
星あかりだけ頼りに明けない朝 待ち続けてる
誰もが何かに突き動かされ生きると
語ったのに
論理の渦の向こう側で
今あなたは何が見えてるの?
どこかで消費されたはずの何かを
謎解きのようにかき集め
適当に折り合いつけてみたところで
そこに神は宿るのだろうか
さざ波の音が涙の跡を撫でる
海風が星あかりの砂浜を通り過ぎてく
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