●アニメ大好き!というのではないのです。
でも、たまにアニメを見ます。映画館で。
アニメといっても、幅はすごく広い。では、自分の好きな分野は……?
そう思って、思い出していくと、結構、片寄りがあります。
クリエイターで言うと。
新海誠さん。細田守さん。宮崎吾朗さん。…の、中でも“淡々とした”作品が好きなのです。
●この方たちの、しかも自分の好きな作品に、共通してるものは、なんだろう。
ちょっと考えてみると。
風景描写、日常描写。そういう性格の作品、のようです。
言の葉の庭。時かけ。コクリコ。そんな感じです。
で、ふと思ったんですが、アニメの背景がきれいな作品、みたいなんですね。
ちょっと閑話休題。
ジブリとかで、世界的にも人気のアニメ映画を手がけた美術家で、増山修さんという方がいます。
その人はカルチャー講座等で「アニメ流スケッチ講座」なども、教えています。
その方の著書によると、絵のクオリティを一定に保ち、量産するための独特の技法として、
アニメ業界で伝えられてきたのが、アニメ絵の風景のテクニックなんだそうです。
いま、これを思い出して、「面白いなあ」と思ってます。
●つまり、僕がアニメの中で、風景描写、日常描写をする作品が好きなワケ。
…はからずも、その理由が見えたような気がするのです。
つまりアニメ映画は、心の中にあるイメージや感覚を生み出すための、ひとつの道具なんです。
これは、実写の風景映画では、なかなかできないのです。心の中にイメージやエモーションを生み出すのは。
実写でいいなら、ひたすら「新日本紀行」とか「火野正平の自転車旅」とかを見まくってればいいんですけど。
それじゃ、イメージは生まれないんですよね。
アニメの映画が生み出す、心の中のエモーション。イメージ。
それはアニメファンでなくても、きっと必要な事柄なのではないでしょうか。
そんなふうに思いました。
※ちなみに、風景・日常描写ではありませんが、最近見たアニメ映画では「サイコパス」が、結構良かったです。
虚淵玄さんですね、あれは。良かったです。
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