UN UP ONE UP 作詞作曲：神籬

初めて出くわすような　先の知れぬ暗がりに
恐る恐る飛び込み　苦痛を味わったり

雲をも貫くような　高く聳え立つ壁に
悩みながらも必死に　食らいついてみたり

蒼天に雲かかり　追い風は翻し
行く先の予報など占いにすぎず
消えていく木漏れ日に　サヨナラをするように
また見えるときまで　変わるべき姿があると
今はただ無我夢中に

産声と一斉に高らかに繰り出した
スターターピストルの音と未来
バトンパスまでの数十年の僕が
全力で藻掻いて駆ける　ロングランの障害物走
雨天、雷決行　どんなハプニングも
やめる理由になんてなれやしない
時に歩いたって　回り道したって
「諦めない」だけを　信じて踏み出す足

邪道へ導くような　穢れた囁き声に
脆弱を見透かされて　引き込まれかけたり
　
どこまでも続くような　彼方広がる行方に
怖気ながらも希望へ　手を伸ばしてみたり

濃霧が行く手阻み　光もしらを切って
進むべき道さえも　分からなくなって
でも終わりじゃないから　どこかに明日はあるから
僅かに溢れ出す　目指すべき場所の香りを
研ぎ澄ませて嗅ぎ分けて

宇宙誕生から　数百億番目
いよいよやってきた僕の出番
やる気のない者　途中棄権する者
そんなコースさえも　めげずに走り抜けると誓う
四面楚歌の迷路　驚天動地の事故
火の輪くぐりのように狭い糸口
そんな激動の人生だとしても
今更リタイアをする意味なんてないんだ

転んで擦り剝いて　人の群れに
流されて　もみくちゃにされて
心の灯火が消えかけることもあるけど
空気を目一杯に吸い　力込め
吹き返せ一度きりの命
無駄にできるほど軽くないから

今まで何人が　この過酷な日々を
限界だと投げ出してきただろう
「でも僕は違う」　そう言い聞かせるんだ
いつの日かの僕が　後悔に苛まれないように
もっと出来たと言えぬように

産声と一斉に高らかに繰り出した
スターターピストルの音と未来
バトンパスまでの数十年の僕が
全力で藻掻いて駆ける　ロングランの障害物走
雨天、雷決行　どんなハプニングも
やめる理由になんてなれやしない
時に歩いたって　回り道したって
「諦めない」だけを　信じて踏み出す足

困難の向こう側　あの輝きの中　笑ってたいから