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【VY1】恋蛍(こいぼたる)

VY1の歌唱による「恋蛍(こいぼたる)」という歌です。歌詞は、
恋に焦がれて Koi ni kogare te
鳴く蝉よりも Naku semi yori mo
鳴かぬ蛍が Nakanu hotaru ga
身を焦がす Mi o kogasu
民謡によくある伝統的な日本の歌詞です。近世小唄調の七七七五の詩型。
音階はC, Db, Eb, F, Gb, A, Bb。これは元の歌の旋律を翻案したものです。この歌のオリジナルはレオン・ハンジュヤン(1857-1947)が作曲した「ビルメン・キ・サファー・ネシュエ・ブ・オムリュン・ネレスィンデ」という声楽曲です。彼はオスマン帝国時代(1299-1922)のイスタンブルに生まれたアルメニア系の音楽家です。詞はアフメット・ラースィム・ベイ。これは取り去って日本語の歌詞を歌わせています。日本語の歌詞を旋律にあてはめるためにメリスマ(産み字)に注意を払って作成しました。旋律の最初の方の部分の歌詞は短い音価で、後半は長い音価で一字を延ばすように、追分など日本の民謡の歌詞配分に近くなるように配置しています(元々の歌詞も似た傾向はあります)。旋律、オスマン音楽ではマカームmakamとよばれる旋法は「カルジュアル」という種類のものです(マカームは種類がたくさんある)。このマカーム・カルジュアルは、ウッシャークとヒジャズの(より小さいマカームの構成単位である)ジンスから出来ていますが、これをキュルディとヒジャズのジンスで構成するように変更しました。その結果が上に記したC, Db, Eb, F, Gb, A, Bbの音階型です。元々のものとは少し違ってきています。リズム型~オスマン音楽ではウスールと呼ばれる~はテュルク・アクサウです。5拍で一周期になるリズム型で2+3の構造です(所謂5拍子)。この歌はシャルクと呼ばれるオスマン帝国後期になってから段々と盛んになった(特にハジュ・アリフ・ベイが発達させた)声楽曲の一種です。TRTレパートリ番号1698。伴奏の楽器は・ダルシマー(fromハンガリー),ジョルキー(太鼓の一種fromインド),タンバリン(打楽器fromフランス)。これに日本製ボーカロイドVY1が加わります。詳しくは:http://minzokuongaku822.blog122.fc2.com/blog-entry-161.html

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投稿日:2011/02/12 19:46:16

長さ:03:08

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カテゴリ:音楽

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