誰もいない僕ひとり以外は
1LDKは贅沢なんじゃないか
腹も減らない僕一人ならば
百円あれば十分なんじゃないか

空虚で賑やかな笛が吹いたら
終焉（フィナーレ）の始まりださぁ箸を取れ！

愛が足りないよ　
ナトリウムはこんなにあるのにね
こんなにしょっぱかったっけ？
きっと額の汗のせいだな
資質が足りないの？
脂質はこんなにあるのにね
こんなに重い味だっけ？
こんなに美味しくなかったけ？

誰もいなかった君と僕以外は
1LDKは手狭なんじゃないか
腹が減ったなぁでも僕らなら
ただ囁きあえば十分なんじゃないか

マッチならぬ湯気から
幻影が現れたら
ずべこべいわず目もくれず
さぁ箸をとれ！

ぜんぜん甘くないよ！
糖質はこんなにあるのにね
こんなにしょっぱかったけ
本当は僕の涙のせいだ
君が足りないよ！
卵の黄身はある・・・なんて
こんな冗談を笑い合える
君がいないから不味いんだ！

無理矢理お腹を満たしたなら
次は心を満たさなくちゃ
送ろうとした言葉今届く
今夜は美味しいご飯が食べたい。