四片 inst
古びた街並み くすんだ鉄塔
薄曇り 幽か揺らいだ星
君を照らす
暗がりに落ちる月光
朽ち果てた墓地に浮かぶ鬼火
君の声がした
微温い風も雨音も溶けて君になってしまう
醜悪な愛に染まる四片 君を待つ六月
長雨に咲く花弁は疾うに散っていた
答えの無い問い掛けは宙に浮かぶまま
今の君は呪いだ
天蓋が藍に染まる夜
切り取った銀砂をポッケにしまう
君が笑う
薄明り 静寂が満ちて 箒星を見送る夜長
君の声がした
淡い影も街灯も溶けて君になってしまう
繊細な哀に染まる四片 君を待つ六月
慰めに届かぬ寂寞に身を委ね
形だけの面影に縋ってしまうまま
在り来たりな日常が全て君になってしまう!
盲目な愛に染まる四片
手遅れを嘲笑うように雨が降る
ただ痛い記憶と化して滲んでいく 歪んでいく憧憬
偽りの笑みの裏で響く耳鳴 君は疾うに死んでいた
邪な言葉となって傷んでいく 腐っていく恋情
遠くなる 遠くなる 四片に願うは
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