同窓会　/　知声 from ウェイウェイ

あの日交わした約束を覚えてるかな　
随分と昔の話だけど
取り立てるほどのない　本当に些細なやり取りだけど
覚えてる


何でもないような日々の中 届いてた　
便箋に包まれた 置き手紙
かき消されてた遠い過去の思い出も 不意に　
少しずつ浮かんでいく

変わってるかなぁ　あの頃から
変わってないかなぁ
妙な期待と共に　そっとしまい込む


何もない退屈な日々が　
嵐のように怒涛に過ぎ去っていく
待ち切れない 約束の日までを　

指折り数える



あの日、二人で交わした約束。
漫画やドラマで何度も使い回されてる、
本当に、ベタで無邪気な口約束。
時効でとうに忘れられているであろうその約束を、
自分ではどうにも捨てきれなくて。
不安と期待と招待状を胸に、会場へと足を踏み入れていく。



あぁ　変わってしまったセカイ
移ろいゆくセカイに
過去に囚われたままで　取り残されてゆく

何もない　空っぽなセカイだったと
君の手の指輪が知らしめる
どれだけ目を閉じ俯いたとしても
君がまぶしくて　脳裏から離れない



あの日交わした約束を覚えてるかな　
随分と昔の話だけど
取り立てるほどのない　本当に些細なやり取りだから

もう僕は覚えてない