いつの日だったか。
ふと夕方の空を見上げたら、綺麗なイワシ雲が真っ赤な夕陽に焼かれていた。
まるで炭を焼いている時のような、空に拡がる赤くて黒いイワシ雲。
ただそれだけの事なのに、涙が零れてしまった。
いつの日だったか。
オールナイトのバイト明け。バイクに乗って家路についた時に見た薄いスジ雲。
夜と朝の境界に紫色の帯をたなびかせている、霞のような薄いスジ雲。
ただそれだけの事なのに、涙が溢れてしまった。
今住んでいる街は素敵。
でも、懐かしい街にはかなわない。
美しいものは美しい。
懐かしいものはより美しい。
想い出はいつの日も最高なのだから。
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