繋がれた孤影
作詞・作曲・編曲：Yukira

望んでいた　理想も夢も
当たり前の　日々でさえも
どうして　掴めないの

幼い心はただ
触れる全て愛しくて
僅かな幸せを
集めて笑っていた

穏やかな陽射しを
疑うことも知らなくて
輝きに溢れる明日を
信じていた

いつからか崩れ出した
閉ざされた扉の向こう
見慣れた景色が　遠くで掠れた

足掻いても　悲しくても　苦しくても
逃げられずに
繰り返し響いてく惨（むご）い雑言が
蝕んで堪らない

消えていく
交わす声も　溢れていた　温もりさえも
その目に後悔も愛情も無いのなら
暖かな記憶を　忘れさせて

独りぼっちで　檻の中
喧騒は絶えないまま
この小さな　手のひらじゃ
何も護れない

失うことで気づいた
ありふれてた幸せを
取り戻したいのに　何も言えずに
悪夢に呑まれてく

傷ついて　動けなくて
願う声も　届かなくて
陰から見つめた酷（ひど）い光景が
焼き付いて離れない

歪んでいく　日々の中じゃ
将来なんて　描（えが）けなくて
この先　正解も終点も無いのなら
偽りの笑顔を　破り捨てて

私らしくただ　生きてたいだけなの
許してよ

不平等で　不安定な
居場所の無い　こんな世界で
生まれたことが罪じゃないなら
誰か助けてよ

戻りはしない
悔しくても　虚しくても　時は過ぎる
生きていく代償が涙だなんて
何も報われない

抱（いだ）いていた　理想も夢も
大好きだった　笑顔でさえも
全てが空虚な願望でしかないなら
何もかも壊して　生まれ変われ

叶えてよ……