アカヲノム
「いつまでそこに立っているんだい?」
明日の僕が囁いた
背伸びしても 姿は見えない
ひたすら脳内リフレイン
使いこなせない公式をノートに書き殴ってみても
簡単な数式も解けない ゲシュタルト崩壊の幕開け
空白だらけの答案用紙
白い紙にカラダ溶け込み 消えてしまえばいいのに
間違いだらけの答案用紙
真っ赤に染まった視界の中 身動きも取れずにもがく
「いつまでそこに立っているんだい?」
その言葉が首を絞めてく
息も絶え絶えに呟いた言葉
「すぐに行くから覚えていろ」
どうやっても足りないアタマで 器用にやり過ごそうとしてた
バカな僕を映して笑う 鏡を粉々に殴り割る
空白だらけの答案用紙
烏色したペンで手あたり次第 強く塗りつぶす
間違いだらけの答案用紙
向けられた赤い銃口 出来るものなら撃ち抜いて
間違いだらけの答案用紙
模範解答はいらないの 縛られたくないから
間違いだらけの答案用紙
真っ赤なペンキも飲み干して 口を拭い「ご馳走様」
「明日の僕」に噛みついた
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