雨がまだ止まない
例えば幸せの形が
嗚呼　嗚呼　ひとつならば
迷う事など無いのにな

穴がまだ満ちない
まただ　これも型違いだ
嗚呼　嗚呼　どれもこれも
どこか違うと拒むんだ

だから幸せになんかなれないね
幸せになんかなれないね
ないものねだり　手にした玩具
たちまちガラクタになってゆく
あの花　あの花
触れて枯れて落ちたまた
フリダシだ

ねえ　このままじゃ息ができない
今日も記憶の上書き　損ねては泣いてたんだ
人と人は分かり合えない
同じ「人」なだけ別物だ
どっかで必ず歪が生まれて崩れるや

嘘なんだよ本当は貴方にとっての
痛みなど僕は僕は知らないのです
だから言葉がハリボテなんだよ
貧しい心　伏せてまた
サヨナラだ

嘘なんだよ本当は弱い自分の
汚さを「ごめんねごめんね」で消したいのです　
だから言葉に棘が無いんだよ
愛想笑い押し付けて
サヨナラだ

だから幸せになんかなれないね
幸せになんかなれないね
誰かのいない毎日がこうも
空虚で退屈であったとは
でもまだ　でもまだ
傷を避けて逃げたまた
サヨナラだ
栞　外し　閉じたまた
フリダシだ