「サヨナラ」無情に響いた
別れの引き金を貴方が引いたその日から
私の眼は霞んだまま
空が涙ぐんでた

嗚呼、繋いだ手が解けていく様な感覚を
スリルと呼んでいたするりと抜けていった
皐月の風は冷たい

心に空いた穴を孤独で詰めた日々も
もっと抱きしめてたら戻れたの？
歪んだ愛し方しか知らない
生温い雨で濡れた

「サヨナラ」無情に響いた
別れの引き金を貴方が引いたその日から
私の眼は曇ったまま
空が涙ぐんでた

あの日咲かせた花は枯れてしまったけれど
もっと水をあげたら救えたの？
花弁をそっと摘み取り落として
手のひらを紅く染めた

「サヨナラ」無情に響いた
最後に伝えたい言葉を聞いて終わりにして
「好きだよ」
「無視しないでよ」

嗚呼、緩んで解けた
小指の糸はもう結び直す事は出来ないから
海へとそっと流してみた波に飲まれて消えた
泡に変わって溶けた