言葉と六月　inst

オリジナル曲「言葉と六月」のカラオケ音源です。

『言葉と六月』

土の匂いがした
梅雨の雨で背が濡れた
泥だらけの言葉を綴った

土の匂いがした
雲の隙間　残り雨
今年は雪が降らないらしい

雨樋と水無月
あの六月をそう呼んだ
天井を眺めた
あなたを思い出した

何もいらないから
何も言わないでよね
言葉なんて全部もう冗長で仕方がないよ
何も言わないから
何も知らないでよね
死にゆく季節の葬式のような空

あなたに降る月光を歌って
あの部屋に降るる僕よ
こんな命すら惜しいのは
きっと君のせいなんだろう
意味なんてないよ、それでも救われたかった

雨の匂いがした
ビル風に縁取った空模様
やっと見上げた空は随分と狭いね

夜の匂いがした
見飽きた天井、オリオン座
また難しい言葉が流行った
馬鹿らしかった

何もいらないから
何も言わないでよね
君を残した心が邪魔になっていく
何も言わないなら
どうか知らないでよね
また一つの季節を看取った

あなたに降る月光を歌って
あの部屋で祈る僕よ
死ぬことすら怖いから
君を救えなかった
意味なんてなかった、それでも苦しかったんだ

あなたに降る月光を歌って
あの部屋に降るる僕よ
こんな命すら惜しい、ただ
歌いたかった
意味なんてないよ、それでも救われたかった