ジャケット

咲いていたって春を待って なびく前髪すらも疎ましくて
最低だって罵った  冷めた暁だ
最低だ、を患って  春の眠りの中で指を切って
赤く滲んだうわの空  病によく似た何かだった

去って至って散るこの頃は
いつだって安っぽいお別れだ
着飾った自尊心でまだ
夢を見ていたつもりか

式祭、はなれ離れの藍
空を見てた 雲を掴んだ
これで最後だ なんて飽和だ
だけど世界は変わらないんだ

咲いていたって春を待って 未だ両手の平じゃ足りなくて
散々だって羨んだ 錆びた暁だ
最低だ、を患って 深い眠りの中で花が散って
憂う孤独 東の空 病によく似た何かだった

そっと奪って舞う花びらだ 
だけど転んで擦りきれた傷と
少ししゃがんで立ち止まってたんだ
四月の晴れた日のこと

色彩、右手、触れた肌色
空に浮かんだ 灯りを消した
これで最後だ 春を患え
だから世界が終わるまでに

咲いていたって春を待って なびく前髪すらも疎ましくて
最低だって罵った  暮れの夕闇だ
最低だ、を患って  木漏れ日の隅で息を吸って
柔く白んだうわの空  僕らよく似た誰かだった

すっと僕の中溶け込んだ
あぁ痛い痛いを飛ばす魔法
春の彼方まで飛んでいけ
少し風に揺れてた 

咲いていたって春を待って なびく前髪すらも疎ましくて
最低だって罵った  ぬるい体温だ
最低だ、を患って  春の眠りは未だ覚めなくて
赤く滲んだうわの空  明けの暁だ

待っていたって春は去って 邪魔な前髪やっと切り離して
少し切りすぎたみたい だって風が冷たくて
最低だった日々もいつか 僕の一部になっていくんだって
だから どうか 春の病が 治りますように

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  • 非営利目的に限ります
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春患いオフボ

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投稿日:2020/09/07 21:04:47

長さ:03:52

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カテゴリ:カラオケ/インスト

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