こんかいは隠し設定でも。

・グミについて

 彼女の役目はさしずめ神威を守る役目でしょう。
 神威は知らないでしょうが彼女にとって神威は大切な存在なのです。
 書いてはおりませんが、彼女の立場――箱庭使者とは本来死にいく人間が使われています。
 賽の河原とはご存知でしょうか。三途の川、とも言いますが。
 そこでは親より先に夭折してしまった子供が石を積み上げているのです。しかし、完成させる前に鬼がやってきてしまいそれを崩してしまう――そして、石塔は永遠に完成しないのです。
  その場所にグミ――彼女はいました。ほんとはそのへん書こうと思ったんですがそれ書いちゃうと100話くらい行っちゃいそうなのであえて割愛。

・神の歯車とスゴロクの違い

 ちなみに神の歯車っていうのは神の双六の強化版で、一つの歯車に様々な人間(歯車で表されます)を噛み合わせ、カミサマの思うがままに世界を操る術です。
 神のすごろくと違うのは、スゴロクは遊戯性がありますが、歯車は機械性がある。即ち『カミサマが楽しめない』しくみなんです。
 神の歯車と神の双六。ようはカミサマの遊びが誰か(たぶんイアでしょうか?)にバレてしまって、こんな形に改変されてしまったのでしょう。カミサマのカミサマおそるべし。

・『World Order』の真意

 『World Order』――神の箱庭へと入る唯一の手段、そしてそれは秩序そのものを指します。秩序とはそれを語る人によって変わりますが、今回はサイコロとして。『人の命を人生ゲームのコマのように操る』カミサマにはうってつけかもしれません。もともとはWorld Orderは『世界の全てを知るための鍵』として僕も構想しておりまして、そういう方向で書いていこうと思ってましたが、『世界の全て』ってのは既にミクさんが語っておっしゃられるので、べつにまたわざわざ神威に言わせなくてもよさげかなあ、と思いストーリーには組み込ませませんでした。

・学校の地下室について

 地下室はもとから神の箱庭らしき場所へ連れていくためのワープ装置的なものを想定していました。だからもともと僕が考えていた話では初音たちが地下室に行き箱庭でカイトと出会いてんやわんや……そんなコメディチックな話にしようかと思ってました。どうしてこうなった。

・カイトとメイコの関係

 カイトとメイコの関係ですが、アダムとイブ的な関係だと思っていただけるとありがたいです。要はイアなどの上位カミサマによって作り上げられたこの次元最初の男女のカミサマってな感じでしょうか。ちなみにそれぞれカイトはヘルメス、メイコはアテナです。(オリンポス12神からとってます。)カイトは伝令や泥棒のカミサマ、後に錬金術という人々が口から手が出るほど成功させたい学問のカミサマへとなり、メイコは知恵のカミサマとして人々から崇められることとなりますが、彼女はチヤホヤされることを嫌い、自ら作者(書き手)である弱音ハクのいる世界へと出向きました。
 これをどこをどう勘違いしたのか『書き手が俺たちの恋愛に嫉妬したんだ!』という感じでカイトは外の世界に敵対心を向けます。やっぱりバカイトでした。

・イアの地位

 イアはどういうカミサマだったわけ? ってなるんですけど。
 それはやっぱりカミサマのカミサマ、オリンポス12神でいえばゼウスあたりに君臨しますが、実際はひとつ上の次元にいますんで、カイトたちが統治してる次元のしくみには当てはめられないかもしれません。ご都合設定ですんません。


・リリーの正体

 彼女、リリーだけが世界でも特殊な人間で、この状況を造りあげた張本人でもある。
 彼女はとある理由からこの世界を作り上げ、研究材料としたんです。
 その理由とは、『群衆をいかに自分の力へとするか』というもの。
 要は自らのためだったのです。しかも私利私欲満開。
 そのためにこの世界を作るんだったらもっと別の分野に活かせと思いますね。

・リンの存在理由

 そういえば、リンはいったいどういうことだったのか、ただの噛ませ役だったのか?
 いいえ、もちろん理由があります。
 その理由は『自分の思うがままに世界を作り上げること』。
 リリーの考えとほぼ似ているのです。だから、リリーは最初こそ計画には組み込まなかったが、それを理由に計画の歯車へとさせていったのです。(ただしレンはほんとに噛ませ役)

・VY1とカイトの関係

 VY1はもとはグミと同じく賽の河原で石塔を作っておりましたが、カイトに見初められカイトの秘書になります。しかしさすがはバカイト。なかなかに厭らしい目線で見ていたのかすぐにVY1に嫌われてしまいます。

・VY1の兄

 あと、これはストーリーにも組み込む予定はなかったのですが、VY1には兄がいます。もちろんVY2です。
 兄はVY1を賽の河原から救うため、カミサマになります。能力は予言、すなわちオリンポス12神でいうところのアポロです。しかしそのさなかVY1はカイトに奪われてしまいます。そしてVY2はカイトへの復讐を誓う――って話も書きたかったんですけどねえ。



 と、こんな感じでしょうか。
 まだありますので、近いうちにまた書きます。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

僕と彼女の不思議な日常 解説3

隠し設定編。

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投稿日:2012/09/13 11:33:06

文字数:2,177文字

カテゴリ:その他

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