作詞作曲:月（つき）
歌　重音テト

初めてできた彼氏でした　2年の頃は友達でした
意外と趣味も合う方でした　気の合う友達の先のような
向こうからの告白でした　照れた顔がとても愛おしかった
「君が好きだ」と直球だった　「よろしくお願いします」と答えた

２ヶ月過ぎた頃かなぁ　いつものように一緒に帰った
河川敷に腰下ろしてさ　５年後のこととか話したような
「…そういやそれの事なんだけど」って　私の手首見つめて言うんだ
「男モノ？」って問いかけて　指さす時計の太いベルト

疑われたとすぐに気がついた　「もう別れよう」って聞こえた気がした
巻きついたベルト取り外し　川へ投げつけ見せた

もうどうなったっていいよと心が投げ捨てた
君の痛み　君の思い　君の不安　君の追いかけてた理想像
「こんな私なんだよ？」って笑顔繕ってみた
走り去った彼の背追う　走り出せない私

足りない言葉探す前に　制服で飛び込むはいいが
肝心の時計は見当たんない　見当たんない　見当たんない
制服を絞り土手に上がれば　秋を彩る風が吹いた
もうここには君はいない　いない　いない

もうどうなったっていいよ　独りうつむいてみた
君がいない　君がいない　君がいない　君がいない
どうしようもないやって　ため息吐いてみた
君がいない町の中　ずぶ濡れの私

わき目も振らずに呼び出した　制服の写メも付け足した
名も知らん三十手前くらいの男と会う
「私はこんなんだけど…いいかな？」傷ついた手首見せつけりゃ
「とにかくシャワーを浴びなよ」手を引いてく

もうどうなってもいいと思ったんだ