A1
十六夜の月見上げ 眠ること忘れた
僕の纏う外套 それは未練
仄暗いこの道を 照らすためにならば
迷い小路の中へ 入るだろう
B1
ほら 鬼さんこちら
そう 手招きするの
過去の 君だろう
幻だろう
誰が悪いわけじゃ
ないと分かってても
揺れる僕のこと
月よ 惑わせるな
S1
哀しみを見たくないと言う君ならば
いつまでも ああ 共に
行くと誓えたよ でもあの日々はどこへ
果てを溶かした 紅炎
A2
怖いものを見たくて 寄り道してみたり
石ころを蹴飛ばして たそがれたり
夜通し歩いたって ただの一度だって
怖いことはなかった ああ それなのに
B2
ほら 鬼さんこちら
そう 手招きするの
弱い 自分だろ
そう 君じゃない
なら 僕から行こう
でも 捨てない 何も
痛い自分でも
君のくれた傷も
S2
眩しすぎる夜 見たくもない事実を
暴露するから 嫌だ
何もかもが ああ 清いわけではないと
泣き濡れたあの 静寂
S3
寂しさ埋めようと 特別求めるのは
誰でも同じだろう
楽しいことばかり 続かないと悟った
恥ずべき日々は 群青
哀しみを見たくないと言う君となら
いつまでも ああ 共に
行くと誓えたよ でも もうさよならだね
欠けては満ちる 面影
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