乾いた言葉が 冷たくて狂おしく
気付けずに何を見るの？
道の 果てに誘われる

見え透いた嘘を重ねて 曖昧に繋がった
その距離を 埋める様に
泣いた夜も霞み去る

指差した星空は 仮初の花
鮮やかに咲き誇り 散った花弁の色も知らず

色褪せた夢を散りばめながら
未だ強くはなれないまま
照らす月夜に魅せられた
溺れた悲劇の海 空の眩惑
何も知らずにいられたならと
願う罪は重過ぎて
交わる事の無い夢を
どうか、今溶かして


いつから逃げたのだろう ただ季節は巡って
痛みさえ麻痺する程 甘い嘘に酔い痴れた
静寂の中へ飲まれる 泣き声を掻き消した
忘れよう 出来はしない
錆びた世界のピリオド

掛違いで乱れてく 理由も無くて
瞳を閉ざす指に そっと身を委ねて眠れたら

色褪せた景色塗り替えたくて
劇薬でも構わないと
近付く程に遠ざかる
掌をすり抜けて落ちる現実
このまま二人生きられるなら
独りよがりの想いは
二度と昇らない光の
温もりが壊した


掴めない夜の空 仮初の花
明かされた現実は 悲しみに寄り添い切なく映る

色褪せた夢を散りばめながら
未だ強くはなれないまま
照らす月夜に魅せられた
溺れた悲劇の海 空(から)の眩惑
何も知らずにいられたならと
願う罪は重過ぎて
交わる事の無い夢を
どうか、今枯らして

戻らない時間を追い駆けるなら
還らぬ影求めるなら
手繰り寄せた記憶の中
愛しさだけ残して 触れた境界
沈む事さえ昇る事さえ
忘れた世界の隅で
濡れた瞳で見据えよう
遠い果ての空へ