人知れず溶け込む生様
都合よく輝いて自分魅せるも
近寄れば舌で毒を刺す
狡猾な貴方が私は憎らしい
冷たい部屋に残る抜け殻
片づけたいのに出来ないジレンマ
イアホンから漏れ出す嗚咽
誰かに助けを求めているようだ
（雲間のネオン 割けたガス管
別状は無い 踊るプランクトン
項垂れた僧 アンビバレンツ
下らない世間話ばかり）
あたり障りない相槌に
時化た面して言葉を反芻する
塩水で錆びついた関節
ぎこちない動きでにへらと笑うの
産まれたばかりのプライドに
振り回されてはノイローゼになる
かえりたくてももうかえられない
ふわふわゆらり 俗世を彷徨うの
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