こんな世界で生きてりゃいろいろあるさ
逃げていいよと教わった
重たすぎた灰色の不穏な空気が
きのう鬼の顔を持った
だからやめろと言ったのに もう元には戻れない
近くの闇だけでも 捨てて 捨てて
忘れかけてた響きで軋んだドアの
先に続く細い廊下へ
ふたつあるだけましだと思ってたけど
ああ 気づいちゃいけなかった
何もないことこそが苦しみになってた
寝転んでは毛布を蹴った
だからやめろと言ったのに もう元には戻れない
遠くの光さえも 消えて 消えて
磯の香りも錆びつく不安な夜に
何を思う僕でいよう?
こんな世界で生きてりゃいろいろあるさ
逃げていいよと教わった
何もないことがつまり幸せだったんだ
だから探さないでいいよ
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