●仕事が雑貨関連なので、インテリア雑貨やキャラクター雑貨などに、よく触れる機会があります。
そして、たまに、いわゆる「フィギュア」…造形物の作品を見ることがあります。

かつては、インテリアとフィギュアというと、なかなか共通点は、見つけにくいものでした。
でも、さいきんは「大人向けのキャラクター」とかが増えてますね。
あるいは、キャラクターの“大人向けヴァージョン”とか。

そんな経緯もあって、フィギュア(造形物)に触れる機会も、多くなってます。

先日は、メッセで開かれた「ワンダーフェスティバル」に足を伸ばしてきました。

●そこで、いろんな「怪獣」のフィギュアを見ていて、ふと思いました。
私が見ていたのは、ウルトラマンに出てくる怪獣が戦っている「ジオラマ」でした。

ジオラマというのは、ある情景を切り取ったかのように、風景や環境の様子を再現する作品ですね。
その背景に良く用いられるのが、「夕焼けの景色」なんです(笑)

ツインテールという怪獣を食べようとしているグドンの背景に、
(話が急にマニアックになって済みません(笑))
野原の向こうに広がる夕焼けが、キレイに描かれていました。

そしてそこには、家々はポツンポツンと、黒いシルエットになって写っていた。

●いま、街中でこういう、“意味なく広い空き地”って、あんまりないですよね。

私が見たのは、フィギュアの怪獣の情景ですが…
登場者のシチュエーション(設定)を変えれば、まさに「三丁目の夕日」の世界です。
こういう風景は、やっぱり都会の、それも下町でないと、見つけにくいです。

地方の町では、広い場所はありますが、後ろに山々があったり。または、立っている家1軒が大きかったり。
「三丁目の夕日」ぽい、ペーソス感は、あまりありません。

そういえば、今、全国的に見ても、東京を始め、大都市にドンドン人口が流入しているそうです。
地域でも、何気ない小さな町が、どんどん減っています。

そして、人の増えている都会でも、「空き地」なんてあまり見かけません。
戸建ての家も減っていて、集合住宅・大規模なマンションばかり増えている。

つまり、フィギュアや漫画で表現される「夕焼けの小さな町」の景色が、減り続けている…。
そう、感じます。

無駄、というか、「間」(ま)というか。遊び心が生まれるそんな空間が、少なくなっている。
それはちょっと寂しい感じがするのです。

そんな“ホッとする”空間は、やがてはフィギュアのジオラマの中だけに、見つけられるものになるのでしょうか?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

<タマネギのブー録(ブーログ)> ◆ フィギュアのジオラマの中の、夕日

よのなかの出来事への、とりとめのない無駄話を“ブー録(ブーログ)”として書いてます。

閲覧数:67

投稿日:2014/08/03 16:20:31

文字数:1,073文字

カテゴリ:その他

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  • enarin

    enarin

    ご意見・ご感想

    こんにちは、すみません、久しぶりのコメントで恐縮です。

    さて、今回はジオラマの中の”風景”ですね。円谷プロの怪獣系戦闘シーンのジオラマとなると、レオまでのシリーズなら、作られた年代的に、”昭和40年~50年+αですね。この頃は3丁目の夕日~高度成長期真っ盛り。

    ”ジャイアンリサイタルに使われる、一番多いシーンの空き地”なんかも多く、更に、そういうのは今は安全確保で立て札だけでなく、有刺鉄線や金属板で覆ってしまって”立ち入り禁止”ですが、あの頃は”子供のそういう所の怪我は親が子供を怒り、業者を問題にしなかった時代”だったので、立て札レベルでした。

    この昭和50年~平成27年=約40年で、日本の原風景が、地方も都会もあまりにも変わり、”日本が戦後と災害から復興し、立ち直って豊かになる”事ありきで、時代が進んだ結果なんですよね。

    米国の”スパイダーマン”、”バットマン”映画を見ると、実写もアニメも、

    『この頃の一般人の服装や建物は、こんな感じだったのか~』

    程度ですが、日本の作品を見ると、アニメは”完全空想の世界”なので除外しても、

    『なんか、これ、別の国でないかい?』

    レベルで、全く違いますよね。どちらが良いの談義は出来ませんが、違う国。円谷作品を見ても、風景から人物から、全く違う国。

    どれも、”日本”、で間違いないけど、”日本のそもそもの味”、がちゃんと出ているのは、やっぱり江戸時代まで遡ると思います。明治&大正&昭和初期で西洋かぶれして、戦後、日本の味を捨てて、豊かになれるものを見ないで取り入れて…。

    海外の旅行客の観光スポットとして、神社仏閣を抑え、

    ・渋谷のスクランブル交差点(これが、現代日本の縮図、なんだそうです)
    ・一杯飲み屋街(これが現代日本の本当の姿)
    ・猫で有名な商店街(これが、現代日本の庶民生活の縮図)

    として人気があります。

    ではでは~♪

    2015/08/23 15:35:06

    • tamaonion

      tamaonion

      enarinさん、感想を有難うございます!

      >”子供のそういう所の怪我は親が子供を怒り、業者を問題にしなかった時代”だったので、立て札レベルでした。

      そうですね。親が子供を守るのが当然の時代でした。業者に責任を押し付けるのが今の世の中でしょうか。責任の不在、なすり合いというのはおおやけだけでなく、家庭でもそうですね、今は。


      >”日本のそもそもの味”、がちゃんと出ているのは、やっぱり江戸時代まで遡ると思います。

      なる程、そうですよね。やっぱり明治に外圧で急に変えたので、歪みが出たんでしょうかね。
      今も、時代小説や時代劇が人気なのは、その辺りに“本質願望”があるのかも知れません。


      >猫で有名な商店街(これが、現代日本の庶民生活の縮図)

      あはは、そうなんですか。下町のあの商店街ですかね。まあ、猫が市民とこれだけ共存できるのも、日本ならではでしょうね(笑)
      そう考えると、日本って平和なんでしょうか。

      またぜひ、感想を聞かせてください!
      それでは、また。

      2015/08/27 22:04:21

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