女「さぁ男君、行くよ!!」

男「何で買い物なのに集合が朝の10時なんだよ。昼からでいいだろ」

女「男君と少しでも長くいたいからに決まってるでしょ// 言わせないでよもう//」

男「帰る」

女「待ってよ!! じっくり買い物したいのはホントだからっ」

男「ま、女にはこの前看病してくれた貸しがあるからな。今日はとことん付き合ってやるよ」

女「長旅になりそうだが大丈夫か?」

男「大丈夫だ、問題ない」

女「乗ってくれるとは思わなかった」

     *

女「という訳でショッピングモールに着いたよ!!」

男「今日はどんなの買うんだ?」

女「これから寒くなるでしょ? だから秋物と冬物が欲しいの」

男「ほう」

女「勿論、男君目当ての下着も後で買いに行くよ☆」

男「俺は入らんけどな」

女「え、被らんけどな?」

男「駅前にいい耳鼻科があるから紹介してやるよ」

女「お義母様に私を紹介して下さい」

男「もう紹介済みだろうが」

女「//」



女「ここ見たい!!」

男「じゃあ入るか」

女「うーん、男君って水色とピンクどっちが好き?」

男「これから秋とかなのにそんな色の服着るのか?」

女「パンツの話だよ」

男「何でそれを今聞いた」

女「ふと思ったからだよ?」

男「とりあえずここ出るか」

女「どうして?」

男「目の前の服の話をしないってことはお前興味ないんだろ」

女「良くご存知で」



女「あ、これ可愛い」

男「あぁ、いいんじゃね」

女「これも可愛い」

男「あぁ、いいんじゃね」

女「でもこっちもいいかな」

男「あぁ、いいんじゃね」

女「さっきから、そればっかり。ちゃんと見てよぉ」

男「あぁ、いいんじゃね」

女「……もう。あ、これいいかも」

男「着てみれば?」

女「……男君、こういう服が好きなんだねっ!! 待ってて、今着て来るから」

店員「可愛い彼女さんですね」

男「疲れますよ、一緒にいると」

店員「でもその割に楽しそうですね」

男「そうですかね。まぁ、あいつと一緒にいると退屈しません」

女「着てみたんだけど大丈夫か?」

男「大丈夫だ、問題ない」

店員(仲いいカップルだこと)



女「お腹すいた」

男「じゃあ飯でも食うか」

女「ハンバーグ食べたい」

男「ハンバーグはダメだ」

女「えぇ、何でよ? デート中にハンバーグ食べる女嫌い?」

男「パスタにしよう」

女「パスタ……はっ、もしや私に一目惚れフラグ」

男「どこの純恋歌だ。とにかくパスタにするぞ」

女「変な男君。まぁいいや。私、和風きのこスパがいいな」



女「私の買い物は終わったよ」

男「意外と早かったな」

女「大体目星付いてたからね」

男「そうかそうか」

女「これでバイバイ……?」

男「最後に俺の買い物に付き合ってくれるか?」

女「死の果てまでも添い遂げます」

男「来るな」

女「それって私に死ぬなってこと//?」

男「死ぬ時は静かに死にたいだけだ」

女「でも男君、今日は服買わないって言ってなかった?」

男「……服はな」

女「?」



女「何で食品売場に?」

男「母さんに買い物頼まれてな」

女「なるほど。材料から判断するにハンバーグとみた」

男「正解」

女「賞品のキスは?」

男「ダーツで当てたらやるよ」

女「よし、頑張るぞ」

男「ま、こんなものかな」

女「あぁ、そっか。だからお昼ハンバーグにしなかったんだね」

男「女の為でもあるがな」

女「どういうこと?」

男「今日親が晩御飯、女も一緒にとのことだ」

女「ふえっ?」

男「嫌なら俺から断っとくが」

女「でも悪くない?」

男「悪くない、と親は言ってる」

女「男君は?」

男「構わない」

女「じゃあお邪魔しようかな」

男「ただこれだけは言っておく」

女「なぁに?」

男「晩御飯はハンバーグだが、大丈夫か?」

女「大丈夫だ、問題ない」

Fin

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【SS】 3 買い物

ツンデレ男とひたむき女の第3話。
ニコニコ動画で流行のエルシャダイに引っかけた作品。
女の買い物付き合う羽目になった男。
そんな2人の日常を綴ったほんわか話。

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投稿日:2010/10/02 11:06:45

文字数:1,676文字

カテゴリ:その他

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