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とべないドラゴンとわがまま少女 off.vo

『とべないドラゴンとわがまま少女』の歌詞です。



崖の向こうに夢を見る、地を這うドラゴンがいました。

たゆたう雲と踊る空。お相手するのはドラゴンたち。

背中笑う歌声は 飛べた頃の追憶を押しやり、

「早く、私をお空に連れて行って!」とはしゃぎだす。


岩の上から跳ねてみても、お腹を打ちつけるだけ。

その場で羽ばたいてみても、翼が疲れるだけ。

その度に少女は嬉しそうに歌う。自分のためだと思い込み。


とべないけど、笑うことはこんなにも簡単だった。

飛ぼうとしただけなのに、歌声はよろこんでくれたから。


翼を鍛え上げてみても、何も変わらなかった。

助走を付けてみても、息が切れてお仕舞い。

少女は歌い止んで、夢に溺れた背中を見守る。


自棄になったドラゴンは、足を竦ませ崖のまえ。

たゆたう雲と踊る空。お相手するのはドラゴンたち。

この翼でも飛べた日は、思い出となった遠い過去。

「飛べるから、翼はあるんだよ」と空から皮肉の雨。


とべないドラゴンを見かねた少女は、

「早く私をお空に連れて行って!」と わめきだす。

募った悔しさがいま弾けて、とべないドラゴンは少女を振り落とした。


崖に飲まれていく悲痛な歌声。唖然として立ち尽くす無意味なドラゴ
ン。

背を向けることもできず、心を縛り付けている。

「この翼はだめなんだ!」 それでも少女は落ちていく。

他のドラゴンは終始の傍観。とべないドラゴンは――


目を開けば広がる世界。大空へ歌声を背に乗せ、

飛びたっていけるさ、その先へ、どこまでも。

あの空へと羽ばたくことは、こんなにも簡単だった。

君がぼくの翼になった、どこまでも飛んで行くよ。


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投稿日:2013/02/20 23:41:36

長さ:07:32

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カテゴリ:音楽

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