なんにもないこの大海原に 浮かんでいる船と白い雲と
目的地も知らずに 漂うだけなら 旅じゃない 遭難だ
面舵でも取舵でもなくて 進んでいく明日も明後日も
私とあなただけの 思い出に変わる物語 そうなんだ
辿り着いたのは 世界で唯一の陸地
ここにあるのにここにないもの 何一つ見つけられない
無人島に2人きり あなたとなら生きていける
本気でそう思っていたのは私だけらしい
冷たい目に切り刻まれて 出来上がり ウミガメのスープ
こんな私でも食べてくれますか 嘘でも良い 笑って
ひとりぼっち 寂しくなどなくて 空腹でも悲しくなどなくて
口ずさんだ強がり 歌えない音を紡ぐのは困難だ
まるで夢の中 幸せという名前の島
雨にも負けて 風にも負けて 誰一人 辿り着けない
水平線の彼方で 交わらぬ思考巡らす
誰にも解けないその問いに頭悩ませた
幾重の謎に包まれて 出来上がり ウミガメのスープ
どんなあなたでも食べてあげるから 覚悟決めて 笑え
無人島に2人きり あなたとなら生きていける
どうしてそう思っていたのか 今じゃ分からない
何度でも切り刻まれて 出来上がり ウミガメのスープ
そんな誰かでも食べてあげましょう 頷いたら 笑った
嵐が来て 泣いて 波が荒れて 泣いて
雨は続き 泣いて 船は沈み 泣いて
息も継げず 泣いて 空も見えず 泣いて
気が付いた 涙は なんにも助けない
嵐が去る 笑え 波が鎮む 笑え
雨は止んだ 笑え 船は進む 笑え
息を継いで 笑え 空を見上げ 笑え
気が付けば 涙は 枯れ果てているから
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