夢、使い古した音で
何を思って作った
あの時の路地裏の
野良猫はもう居なくなった
他人みたいな音に
気分はもう、うんざりなんだ
足枷付いた脚じゃ
自由にはもう生きれそうもないよ
言いたいの
本当は違う違う
全部作り物と
知ってんだ
本当の自分なんて
誰も見てないこと
分かってるよ
僕の
何を謳えばいいんだ
嘘を
平気で付ける言葉と声で
偽善で繕った半透明
なんてさ
僕は欲しくないよ
アイデンティティはとうに死んだ
音楽なんてもう
意味なんて無いな
価値なんて無いよな
だって、そうだろう
鏡に写る肖像
まるで他人みたいな表情
あの時の六の音は
今じゃもう鳴らなくなった
別人気取り
延長線上
自分の事さえ
他人事で
気付けば僕の
意味さえ消えた
こんな筈じゃないと
言い聞かせる日々
今の
何を描けばいいんだ
心
平気で騙す文字とペンで
詭弁で彩った極彩色
なんてさ
もう描きたくないよ
感情論はとうに消えた
音楽なんてもう
辞めちまいたいな
辛いだけなんだ
夢も明日も
あの日踊った
迷い無き鼓動の音
もう鳴らないの
もう打たないの
あの日描いた
曇り無き青い空を
もう塗れない事
もう見れない事
分かってるよ
夢を
描いたあの日の
青い衝動
鳴らした
鼓動と六の感情
期待で彩った極彩色
確かに
それはそこにあって
ティーンエイジャーはとうに死んだ
あの時、夢を見た少年は今も
間違ってないよな
僕は
何を謳えばいいんだ
嘘を
平気で付ける
言葉と声で
偽善で繕った半透明
なんてさ
僕は欲しくないよ
アイデンティティはとうに死んだ
音楽なんてもう
辞めちまいたいな
辞めちまいたいけど
鳴くアオノホノオ
春の芽吹き
夏の香り
知らぬ間に忘れてく
秋の色も
冬の空も
眺める事さえ忘れ
茜空に変わらぬ景色
変わったのは僕自身なんだ
心の中
覗き込んだ
これでいいか?
これでいいのか、と
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