月夜に輝く一つ鏡 闇の中怪しく煌く
その先に輝くも一つ 「ここに居るよ」と不気味に微笑む
顔を合わせた「ソレ」は 決して本性を現さぬ
「ソレら」の狭間で顔を見る者 その者以外に決して見せぬ
今宵も怪しき輝きに誘われ 迷える子羊が
子羊に「おいでおいで」と 「踊りましょ」と
光を惑わせ 語りかけ微笑む クスクスと
魅せられし子羊 意志とは別で歩を進め
招く手が 語り声が 意思すらを溶かし
決して逃がさず 狭間へ引きずり込む
狭間に立ちしその刹那 奥に潜みし魔物がほくそ笑む
恐るべき本性刻々と 子羊の玉に焼き付ける
互いの姿を 無限に続けゆく「ソレら」
その奥底にて ゆらりゆらりと光怪しく舞う
艶やかに そして麗らかに
魅了して見据えるよう 丁寧に綺麗に舞う
心奪われし子羊 触れようと手を伸ばす
哀れ子羊 そのまま玉を奪われゆく
今宵も怪しく輝く 魔境への扉
ただ「ソレら」のみ 不気味にたたずむ
無限に続くその奥底で かの地へ誘う者を探しつつ
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