さよならアオハル
さよなら私のアオハル。
マスタリングやりなおしました
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街に、灰色の冬がきた。
吐く息は白く、書く文字はふるえる。
風にとばされるビニール袋の色は、街の色とひどく似てる。
黒いかばんを片手に、私は歩く。
あのときの残した重みを感じながら、去りゆくものを眺めている。
さよなら、私のアオハル。もう戻ってはこられない。
身体中の刺し傷を忘れる旅に出かけるさ。
「いつか分かるよ。」
その意味が、いまやっと分かったよ。
笑わない街から笑えない街へ、私は追い出されたのさ。
さよなら、私のアオハル。もう戻ってはこられない。
身体中の刺し傷を忘れる旅に出かけるさ。
この灰色に輝く街に背を向けて、あのくすんだ街へ私はゆこう。
(そう、あの虹色にくすんだ街へ。黒いかばんは投げ捨てて。)
振りかえらないで。
さよなら、私のアオハル。もう戻ってはこられない。
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