ジャケット

さぁさぁ霧雨
屋根は重く花は格子窓に移ろいゆく
ゆめゆめ忘れてはなりません
幼気な声は止まず

紫のざわりと割れては
繁る葉揺らし踏み入れた眼差し
閑寂に弾む絃の鳴り響く
巡り会えば破らる内と外

花よ揺れて
あの人を連れてきてね
雨よ降れと
あの人をここに留めて
翻せばそれもまた
雲と雨となりましょう
水面を揺らしてはなりません


清か庭人の子の許されず
生まれた性質は忌むべき声
決して口にしてはならないと
胸の内雨を降らす

人の子のような獣のような
嵐も恐れず惹かれ会う縁
閉ざせば揺らす風も知らぬまま
霞のように生きて行けたのに

僕を殺すなら
たった一言でいい
鈴の鳴るほう天邪鬼
息も絶え絶え
この声さえ抑えては
淵に雫となりましょう
請わぬ色暮れゆき緋に染まる

月無き夜は飽きもせず
影絵の遊びは狐の指  
夢も現もいつかは錆びゆく
寂しささえ淑やかに笑む

花よ散れと
あの人よ幸せにと
雨よ流せ
あの人の淡き言霊
通い慣れた石畳
それも今は緑萌ゆ
紫陽花くすみゆき移る季節

ゆめゆめ忘れてはなりません
幼気な声は止まず
さぁさぁ霧雨
影を踏みし
あなたとの淵に
まだ消えぬ 声

00:00 / 04:50

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

請わぬ色暮れゆき緋に染まる

閲覧数:179

投稿日:2016/08/22 00:09:53

長さ:04:50

ファイルサイズ:11.1MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

クリップボードにコピーしました