少年は不意にぶら下がる時計を見て
一人の部屋重い頭を上げた
コンフリクトなんて何一つもないレールに
跨った僕らは正解なのか否か
戻らない秒針 我々の過去は
インクで書かれ消えない
カラカラの前照灯 合金のロボット
積まれていく思いで
ねぇねぇどうしてそんな大事なものを
捨ててしまっても何食わぬ顔してさ
一月の閑散な街の中で思い出すこと
少年はコートに朝靄の白を巻き
凍てついた道路に足跡を残して
光差す空気に残る雪の香りが
花を突き刺す午前六時の鉄橋
決めかねた交渉と あの時の後悔を
全て白痴で流して
キラキラの降水も ドロドロの心像も
全てリュックに詰め込んだ
ねぇねぇどうしてそんな大事なものを
捨ててしまっても何食わぬ顔してさ
螺子を回す音だけ響いている日でした
螺子を回しきったら動くはずの日でした
戻らない秒針 我々の過去は
インクで書かれ消えない
カラカラの前照灯 合金のロボット
崩れていく思いで
ねぇねぇどうしてそんな大事なものを
捨ててしまっても何食わぬ顔してさ
一月の閑散な街の中で思い出すこと
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