
溶け切ったフロート
喉も逃げ出す異常気象
図抜けた才能は貴方のため 引く汀
大丈夫と手を取るよ
隙を見せたら有象無象
腑抜けた奴らを出し抜くはミステリア
鮮やかの棲んだ口元
逸らした視線の向こうに
光る指輪は小指 左利き 笑み
決まって見下ろす筈なのに
矢庭に 華奢な腕に滴る汗
射抜かれた視界はさも真空
端から私は落とされる側なの
"引く手数多"と"−10cm"
砂浜 滲む距離と今も逃げ出す用意を
無邪気な太陽は悪戯が過ぎて
髪を容れずに夏の誘いを
投げては微笑んでる
もうやめて このままじゃ体が持たない
炭酸が振れて飛び散るアクセル
ふと波間を裂く年下の本性
気付けば日陰へ導く右手を
季節外れの景色に見紛えて
肌も妬けるような恋が
具に運ぶ風 邪気ない
それなら一層奪われてもいい
漣に映る匂いまで
段々と褪せて記憶になって
振り返れば華奢な腕に滴る汗
射抜かれた視界はさも真空
花束 二人を繋ぎ留めていてね
"引く手数多"と"−10cm"
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