篠突く雨の中
踏んだ弱音の切れ端
重く湿った足どり乱れ
ぬかるみに埋もれ沈む
ずぶ濡れの惨めさ
夢押しつぶす冷たさ
それでもじっと
見上げてごらん
止まない雨はないという
ほら
黒雲裂いて天使のはしご
密やかな前触れ
冷たい雨もいつかは晴れる
雨は必ず晴れる
真冬の白い空
底冷えが肌を刺す
固く凍ったくびきも歪む
吹き溜まりに捕らわれる
身を切るような寒さ
吹雪が刻む鋭さ
それでもそっと
振り向いてごらん
春来ぬ冬はないという
ほら
雪を打ち割る緑の息吹き
緩やかな兆し
凍える冬もいつかは終わる
冬は必ず終わる
闇夜が地に満ちて
何も見えず怖気づく
深く濁った黒の佇まい
怯えが心蝕む
疑る恐しさ
翳りが苛む弱さ
それでもきっと
立ち上がってごらん
明けない夜はないという
ほら
山の向こうにかすかな光
ほのかな彩り
暗い夜もいつかは明ける
夜は必ず明ける
ほら
黒雲裂いて天使のはしご
密やかな前触れ
冷たい雨もいつかは晴れる
雨は必ず晴れる
雨は必ず晴れる
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