有機的なあなたへ off vocal
真似事のように文字を並べて
真似事のように音を書き出した
他人事のような歌を重ねて
気づけば ハリボテのままの「僕」がいた
「ここにテキストを入力」(指定された範囲)に記された言葉を
一言一句違わずに発声していく
行われる作業は酷く愛に塗れていて
「僕」と君の境界は少しずつぼやけていく
「私たち」の同一性は曖昧で
記号化されたまま言及が続く」
そこに産まれる確かな表現に
本当に「私たち」は介在しているのだろうか
感情を音で代替して
正弦の揺れをリズムと同期して
歌えば
君にいつか 「僕」はいつか
感情と音の代替性
その存在論も悠長で
冷え切った喉で今日も
熱を歌った 焼き切れそうもないまま
この世界にあるはずの無かった「私たち」がまたひとつ形成されていく
付与された歌詞と音程は その機能をそのままにここに留まることができるらしい
絶え間ない創造の連鎖は彼らの持つ有機性の顕在であり、
その過程で生まれるこの声もまた有機的な存在である
また、そうであってほしいとも願うのだ
感情を音で代替して
正弦の揺れでノイズを淘汰して
歌えば
君にいつか 「僕」はいつか
感情と音の代替性
電脳がいずれ朽ちたって
冷え切った喉もいつか
熱を持つんだ 君の体温のように
bpm180 keyC
MP3 マスタリング済
wav 2mix
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