琥珀揺れる幻燈
作詞:八白
作曲・編曲:でっち
使用VOCALOID:
メインボーカル・初音ミクV3 SWEET/VIVID(クロスシンセシス)
コーラス・初音ミクV3 SOFT
いつか重ねていた
青いフィルム
夕暮れの明滅
影の切り取り線に
裁ちバサミをいくつ突き立てよう
君は苦しむだろう
かつて僕がそうであったように
君は苦しむだろう
世界が音で満たされてからも
ワイングラスの貴婦人は
賑々しくも美しい
頬紅の下
永遠にひび割れたまま
二十二箇月のこころが
サルトルの言葉が
ひとつの幻燈機から溢れ出した
琥珀色の風は
哀しみを歪めて
伝えたい
君の耳元で
きっと大丈夫だよ
真夜中の図書館で
閉じ忘れた図鑑から逃げ出した
偽物のヤママユガは
いまも羽ばたいているのだろうか
百六十五個のからだ
百六十五のおもいで
歪みねじれた片割れは
砂にまみれた
有機交流電燈は
青い夜を裂いて
1/nの僕を照らし出すだろう
ひとくさりの言葉
あさってを眇めて
届けよう
幻燈の色をした
こんぺいとうを
目を閉じればいい
なにも見たくないのなら
目を開ければいい
まだ眠りたくないのなら
目蓋の裏に映し出される憧憬は
君だけのもの
琥珀色に
触れる
揺れる世界
手を伸ばして
ありがとうの化石
伝えなかった言葉
かすかな蠢動に時は止まるだろう
琥珀色の風は
哀しみを歪めて
伝えたい
伝えたいと僕は思った
ひとくさりの言葉
あさってを眇めて
届けよう
幻燈色のこんぺいとう
僕という現象
君という事象
伝えよう
君の耳元で
きっと大丈夫だよ
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