明滅　繰り返す
誘蛾灯　仄明まで
ふらふらと　這々の体

踏み潰した女郎花
「私、花一匁で売れ残ったの」
皆々様お釈迦の言う通り
一寸土足で御免遊ばせ
心焉に在らずとも、味を知らずとも皿まで食らえ

ブーイングコールと喝采！
大繁盛　この世界に乾杯！
逃げ延びた
辛辛　それでも身に迫る　獰猛な死の匂い

弱くとも爛々と燃ゆる灯火に
値をつける目は何処についている？
丁も半も何れ外れ籤
わかっちゃいるけどもやめられないんだよなぁ

明滅　繰り返す
誘蛾灯　仄明まで
ふらふらと　這々の体
暮れに鳴く鴉　君すら待たずに
末枯れた　竜胆の一つ二つ

もう何遍も半端なカス札
冷や汗伝う背にへらへらと笑う顔
騙し騙し、手足は出るのに
白い目の客に目眩を堪えてる

シュプレヒコオルと歓声
大氾濫　俗世界の完成！
待ち侘びた　枯枯
浅き夢見足らす　猩々の血の匂い

弱くとも煌々と燃ゆる灯火に
値をつける目は何処についている？
何遍引けど　どうせ外れ籤
わかっちゃいるけどもやめられない！

取って食うならとっととしてくれ
代わりにその身を丸々頂戴な
後生　夢見れども死に切れぬ
疾うに降り損ねた　このゲーム

3104で落ち合おうぜ
廃れたホールで笑い合おうぜ
照明は一つもつきやしなくとも
今も響くだろ？

ブーイングコールと喝采！
大繁盛　この世界に乾杯！
逃げ延びた
辛辛　それでも身に迫る　獰猛な死の匂い

弱くとも爛々と燃ゆる灯火に
値をつける目は何処についている？
火が尽きるまで引け外れ籤
わかってたってもうやめられないんだから！

さあ、生命線を引き直して
彷徨え　迷え　途絶え、野垂れ死ぬまで