キミが置いてったマグカップ　ちょっと大きめの傘も
触れてしまうと崩れそうで　そのままにしてあるの

昨日見た夢キミがいた　でも手がとどかないの
ただ静かにそうまるで　止まってしまった笑顔

この手でつないだはずなのに
キミだけ街抜けココからドコカへと……

ナイロンの月掴んで
なくしたキミを探してる（サガシテル）

廻り出した時間がまた
ボクの心を試してる（タメシテル）

涙雨に冷え切っても　立ち止まる事はできない（デキナイ）
どこか遠くで鳴き響いた　サイレンが聴こえる……


キミにもらったあの手紙　返事は書いてないよ
何を書いてもボクにはもう　伝える術はないよ

街のざわめき　信号機　少しだけのぞいた空
不思議となぜか聞こえたよ　あの日のキミの言葉

赤い赤いランプは　全てを飲み込んで
それがたとえ　現実でも夢の中でも……

サイレンの消えないまま
サヨナラの手を引いたまま（ヒイタママ）

悲しいのか　悔しいのか
赤い音は止むことをせず（ナリヤマズ）

やがていつか雨上がりの
空を待ち焦がれて眠る（スヤスヤ……）

目が覚めたら　見られるかな
新しい季節を

サイレンが聴こえる

サイレンが聴こえる