『狐火』
蒼い夜に飛び散った
儚い魂送り(たまおくり)
祖は今宵使者となる
憐れな者の
朽ちた秋桜は
先を往く斑猫(みちおしえ)
祖に縋り歩き出すは
亡き者たちよ
輪廻を信じ
黄泉へと足を踏み入れて
枯れる冬を越し
息吹く春を待つ
青き火の中で
悲しき影を
道連れとして
声を待ちて跪く
闇に響き渡る
遠い子守歌
母の声に耳打たれ
瞼を閉じる
遥か涅槃から
大地と天空(そら)の狭間
前世(かこ)と現在(いま)を
行き交うのは
美魂(みたま)達よ
夜明けと共に
飛び立つ幾重もの命
全てを無にして
未知なる現世へ
再び産声を
浅き眠りに
まどろむ者等よ
光となりて
目を醒ます
祖は今日も待つ
尾に火を灯し
今は亡き者達の
道を照らす
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