びりびりにしちゃった
契約は破棄だ
君には五千兆回
「ごめんね」を言うから
許して、許して、ね

一瞬たりとも忘れたことはない
なんてことは言えない
誠実でありたいから隠さない
天秤にかけるのはお門違い
困った、見つめ合っちゃったらもう
僕だけの非になってしまう
朝霧と共に覚めてしまえばいいのに
名前をこちらに

同じ洋服で同じ食事をして
二人を違えるものは何だろうね
古い呪いだよ

お腹は空いたし眠くてもうだね
君に割く時間はないし
怒るんだろうなとは思います
顔に出ずとも目が訴えている
困った、一人占めしていたくて
些細な喧嘩は塵積もる
甘い月がただ、点滅しているようだ
跳ねる夢を見た

一瞬たりとも忘れたことはない
なんてことは言えない
誠実でありたいから隠さない
天秤にかけるのはお門違い
困った、見つめ合っちゃったらもう
僕だけの非になってしまう
朝霧と共に覚めてしまえばいいのに
ペンを取って

何十通りも考えてみても
やっぱ機嫌損ねちゃって
かわいい寝顔はしゃべらない
なじる言葉はなんだか懐かしい
弱った、もっと劇的なんだと思っていた自分に気付く
記された名前
ペンを置いたなら最後、仕上げをしましょう

びりびりにしちゃった
契約は破棄だ
君には五千兆回
「ごめんね」を言うから
許して、許して、ね