声の限り 叫び歌うんだ
青色の波に また染まるまで

街を照らす太陽 空にかかる飛行機雲
風は待ちきれず 僕らを追い越して駆けてゆく
蝉が季節を告げ 木々は鮮やかに色づき
湿った空気を晴らすように 夏はざわめき輝く

どの記憶の欠片も 色褪せず煌めいて
形には残せない 鮮やかな思い出
込み上げるこの衝動 崩れ去る前に
今解き放て

声の限り 叫び歌うんだ
行き場のない想いが 溢れる限り
この熱を 君に届け切るまで
ただ 走り続ける

気だるげな野良猫 刹那に光る線香花火
若草色の匂いは 君に何を届ける
陽炎との鬼ごっこ 海はいつだって澄まし顔
当たり前にすれ違う どの情景も大切で

どの記憶のページも 留まらず過ぎ去って
二度と出会うことのない 泡沫の思い出
懐かしいこの感情 離れてゆく前に
今走り出す

夕凪が 終わりを誘い
次の世代へと熱を紡ぐ
時は流れ 気配が途絶えても
心は青く

声の限り 叫び歌うんだ
行き場のない想いが 溢れる限り
この熱を 君に届け切るまで
ただ 走り続ける
青色の波はいつも心に