太陽は父性である。

母性ではない。

写真を撮ってみるとよくわかる。

太陽の光は写真を真一文字に切り裂いた世界を紙に映し出す。

それがこの世界に対する彼のたった一つのメッセージだ。

彼はただ自分のために存在した。

暴力的ともいえる熱量を身に帯びて。

炎をほとばらして生きる。

そこには優しさも正しさもない。

われら生命は究極的には彼から生み出されたものだ。

しかしそれは結果論。

われらがどう思おうが、ただ己の生命を燃やし続ける。

その熱で我々が生かされようが、殺されようがおかまいなしだ。

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太陽の脈拍

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投稿日:2010/04/21 22:53:32

文字数:256文字

カテゴリ:その他

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