世界中の海が落ちたような
土砂降りの雨が降った日
君と二人濡れて歩きながら
何故だかずっとずっと
可笑しくて笑った
あの時手の中のビー玉が
世界の全て閉じ込め
硝子色に映る君の笑顔を
壊れやすくて消えない
思い出にした
果てしなく続いてる
入道雲の夕暮れ
ほら、いつかの夏の日
きっと隠れてる
ああ お気に入りの挿し絵の
このストーリー広げ
何度も何度も読んだ
離れぬように
どこか懐かしい匂いが漂う
空の片隅で君が笑ってる影、泡沫が
浮かんでるよ
呑み込まれそうな森の中
秘密の基地を作って
見上げた星空も遠い花火も
集めて全部、全部
宝物だよ
寄り添ってふざけては
肩をぶつけた温かさは
眠れぬ夜の御守り
お気に入りの挿し絵の
このストーリー広げ
何度も何度も読んだ
護れるように
暗闇で独り迷子になっても
空の片隅で君が笑ってる影、泡沫が
見つめてるよ
夕暮れの海岸で小さく呟く
"君にもう一度だけ"
少し切ないアンコール
あの日の雨が止んだように
君ももう子供じゃないのだろうけど
ああ お気に入りの挿し絵の
このストーリー広げ
何度も何度も読んだ
離れぬように
どこか懐かしい匂いが漂う
空の片隅で君が笑ってる影、弾けては
気まぐれに覗き
立ち竦んでる手を引いていく
夏が来るよ
00:00 / 04:22
ご意見・ご感想